“おーぷん・みるめ”取り扱い米の紹介
◆生産地:愛知県新城市
◆グループ名 :中宇利減農薬稲作研究会(プラムの通称:松沢さんのお米)
◆お米の品種:早生種:みねはるか(小黒さんが1枚の田で生産)
普通種:あいちのかおりSBL(中心品種)。両品種とも愛知県の農業試験場が育成したもの。愛知県は、コシヒカリなど全国ブランド品種より、県育成品種が多く作付けされている珍しい県です。
◆生産者:4軒 事務局 1名
小黒さん、安形さん、井原さん、【事務局】松沢政満さん
◆会の発足:1987年。
私(松沢)のゴルフ場反対運動に理解を示し、自分たちも農業での農薬を減らしたいという人たちで始めた。
この研究会はモデルケースとしての位置づけで、新規の加入者は受け入れず、
希望者には新しいグループを作って活動してもらっている。
事務局仕事を増やさないことと、運動の多様な展開を目指したもので、狙いは的中したように思う。
◆米つくりの基本的約束事:
殺虫、殺菌剤は不使用。どうしても必要と思われる状況になったら、皆で相談して対応を決める。
減農薬の決め手である施肥は、一般マニュアルの3割減。田植直後の1回の除草剤使用は認める。
◆補足説明
・少肥にすることで食味が良くなり、病虫害が激減する→30年余の実践で証明。
・良味、安全で消費者に買い支えてもらうことで、営農が可能となり、農家の営農意欲も支えられている。
→後継へつながる。多少の収量減も補って余りあり。
・会発足初期に地域で稲のカメムシが大発生し、農協等による一斉防除の計画が出たとき、
会の検討会を開き、一部の田で試験的に農薬散布を容認したら、その田だけ後にカメムシの再発、
大被害を受けたという経験を経て、今は「農薬散布は不要」が、会員の常識になっている。
・無理に有機農業化せず、村の中にごく普通に営農する、減農薬稲作の仲間が散在することに意味がある。
・有機農業よりハードルが低く、いつでも誰でも取り組めるので、地域全体での減農薬効果は大きい。
・農協主導の農薬の空中散布の計画が、当地域には入ってこない。
・村全域がゲンジボタルの里になった。ゲンジボタルは豊かな生態系回復の象徴。
報告者:松沢政満さん
2018年6月27日