更新日:2019/06/30
■報告:プラムフィールド/スタッフ:渡邊亜希子(豊橋在住)
2019年6月21日『プラムフィールドのお茶べりTeaTime』を無事、あたたかい雰囲気で終了する事ができました♥
お茶べりTeaTimeは、梅雨の合間の蒸し暑い曇りの日、しかも平日ということもあり、プラムフィールドの会員の皆様、一般のお客様、スタッフ、そしてゲストスピーカーを合わせて43名のお茶会メンバーでした。
かねてより、豊橋在住で遠地スタッフをさせていただいている私、なべこは、どうしてもプラムフィールド界隈にいらっしゃる「暮らしと社会のことを生活の中で見つめている」方々におしどりマコケンさんを紹介したい!と、ずっとずっと思い続けていました。
おしどりマコケンさんの詳しいご紹介は 左画像からリンクしているPDFのチラシをご覧いただくとして、当日の様子を報告いたします。
お茶べりTeaTimeは、双方向性ある、みんなでお茶しながらおしゃべりすることで、「社会の今」を語り、「こうならいいのに」を見つけていく、そんな会だと理解しています。
当日は、今回のゲストスピーカーである おしどりマコケンさんのトークを聴き(社会の今を聴く)、そのあと、お茶会の流れ。
でも!マコケンさんのお話は、とっっっても内容が深く、また多岐にわたり、豊橋に来ていただいた際も、2時間まるっとお話いただいてもまだ、足りないほどでしたので、この日も1時間17分と、予定より7分延長して、まだまだ全ッ然、足りない状況ッ!
当日は、おしどりさん側の撮影担当の方が同行されており、
ペリスコープでオンタイムでネット動画配信されていました。その録画が以下になります。
(※本編→ 07:00 ~ 1:23:40 / お茶会→ 1:29:26 ~ 2:10:38)
♦お話は、大きく分けると以下の内容でした。
①なぜマコケンさんが東電会見を取材するようになったのか。
②日本のマスコミの実状と、私たちが得れる情報のカタチ。
③福島原発は今も放射性物質を出し続けていること。
④放射性管理区域よりもずっとずっと高い放射線のなか農業をされている現状と、国の対応。
⑤原発事故の後、電通にいくらの予算がおり、不安の声はノイズとしていたこと。
⑥ドイツの様々な会議に呼ばれ、 その後、学校でお話した内容とその反応。
⑦ドイツと日本の家庭の差と、教育の目指しているところの差。
…これだけの内容を1時間17分で…ッ。
とてもとても濃厚であったことはご理解いただけると思います。
⑤の詳細については、プラムフィールドが事務局を担当させていただいた先々月4/30開催の「チェルノブイリ28年目の子どもたち」白石草さんのOurPlanetTVでも記事にされています。
♦「原発事故後の復興PRに240億円〜電通1社で」
※OurPlanet-TVより
実は、まだ途中なのですが、私の個人的なBlogでこの日の文字起こし作業を行っております。
もし、よろしければ、今はまだ上記④の途中までですが、以下でご覧ください。
■2019年6月21日(金曜日)14:00~@静岡市
プラムフィールドのお茶べりTeaTime(トーク1h20m/お茶会40m)
※「カッテレンできるかな」より
■お茶べりタイムに入ると、ウーマンラッシュアワーの村本さんと接点は?とか、芸人さんとしてテレビに出てた時からおしどりさんを知っている方からは、マコさんが次の参議院議員選挙で立候補を予定されている話になり、「なぜ立憲から?」「立憲はマコさんの想いを受け止めているの?」とか、神奈川までおしどりマコケンさんのお話を聴きにいかれたこともある去年から専業農家になられた方からは、政府広報になっているマスコミに対する考えは?とか、フランスの寓話「茶色の朝」を最近知ったという方から、日米地位協定こそが問題なのではないか?とか、男性から日本の男社会に対して、マコさんの存在に対するエール!!
プラムフィールドの仲間である磐田の弥栄子さんからは、「子どもを守りたい」という思いと活動、そしてマコさんが考える「子どもたちを守る」とは?まで、短い時間で、とてもとても濃縮還元されたおしゃべりが続きました。
よかったら、是非、講演記録の動画をご覧になってください。
また、この日聴ききれなかったおしどりマコケンさんの3.11からのお仕事について、3時間近くぶっつづけで、新宿西駅でお話されている映像の録画も公開してくださっています。
もっと詳細を聴きたい!という方は是非!以下もご覧ください!
♦お時間が無い方向けに、たった13分なのに、私は自分がなぜあの頃、プラムフィールドに飛び込んだのかを思い出して涙が出てしまった映像、おしどりマコさんに深く共感した、心からお勧めしたいお話、こちらも文字起こししてみましたので、ご覧ください。
※「カッテレンできるかな」より
私たちは、もう「おまか政治」の時代を終えようとしているのかなと思います。
社会のことを、ハミガキするように考える、それを半径5mの人たち、自分の関係性の中で、きちんと言葉にして話して、共通の認識はどこか、違いはどこか…。
おしどりマコケンさんのお話を聴いて、みなさんとお茶べりしたことで、良いことも、悪いことも、様々な情報を机に並べて、みんなで話し合って決めていく、そのためにも「私たちの情報」が必要であること、6/8総会での柳原敏夫先生のお話に繋がっていきます。
引き続き、ご一緒できることを楽しみにしつつ。ご精読有難うございました!
♥“おしどりマコさんお茶べりTea Time” 感想 窪田美保 静岡市駿河区在住
元吉本芸人特有のテンポの良いマコ・ケンさんの登場に、会場は笑いとともにその話術に吸い込まれた。
始めに出た言葉は、出演依頼側から「原発に 触れる限り、ほされるでー」「名前、なくなるでー」と言われ続けられたとの話で、芸能界の裏を見た思いだ。
2011年3月11日、東日本の地震、津波、原発のニュースが流れ、日本中が不安のなかでテレビに釘付けになった。
マコさんは、「東京駅は、少しでも原発から遠くに逃れたい人たちで大混乱が続いた」とリアルに話してくれた。
その直後から 吉本興行事務所から「原発や爆発の話は一切 使うな、するな」と。
芸人仲間も 楽屋ではその事を話していても、表立っては言えない状況だった。
それ以来 、マコさんたちは原発の現状が心配で 取材をずっと続けてきた。
事故後 毎年、政府は東京電力 総合対策室 合同記者会見 を行っている。
その会見にマコ・ケンさんたちは 参加して、会場の様子を見続けてきた。
始めは関心も高く各新聞社やマスコミ関係者が多く参加していたが、数年経つと関心が薄くなり数社になり、最近では2社とマコ・ケンさんだけだったという。
報道関係者の質問も型通りで、確信に触れる質問は避けている。
マコさんが自分が知りたいことを手をあげ て質問をしても、確信的な返答にはならないようだ。
「情報は一番大変な時は、出てこない。落ち着いたころに出てくる」の言葉に報道の操作と偏りを感じ、私たちはしっかりメディアリテラシーを学ばなければと報道の実情に気づかされた。
東日本は 風評被害も未だにある。
それに現在も放射能に侵された土壌等の作業に携わっている人たち(農業者や作業員の人たちなど)の被爆は、どうなっているのだろうか。
私たちは現地に行くかニュースでしか 状況がわからない。
「国からの補償もされない 」「マスコミも取り上げない」人たちをマコさんは、映像で知らせてくれた。
全く知らないことだった。
農業者の人たちは、東電や国の補償範囲から外れた土地に住み生活している。
いまも放射能のセシウムが土の中に残っていて被害を被っている。
「自分たちの被爆や被害は、どこが対策してくれるのか」と、農業者の人たちは毎年上京して政府と交渉し続けているが、自営業の労働安全は補償されていない事実を知り 怒りの思いが残っていた。
マコさんたちは2014年より欧州各国から原発問題の講演依頼がある。
「ドイツの高校生は熱心に質問をして、問題意識を持っており普段から家族で話し合い 、政治も生活の一部となっていることに、日本の若者との違いを感じた]」との話は、重要な事だと思う。
また、第2次大戦後の教育の原点の違いも明快だ。
ナチスの事例を踏まえて「愚かな市民は、愚かな人を選ぶ」と。はたして 日本はどうだろうか。
マコさんは「情報を知らない人たちに どうしたら伝えられるか」の想いで話してくれた。
数々の話の中に講演のテーマ”社会を良くする習慣”が詰まっていたマコさんの講演でした。
2019年6月21日開催♪