生ごみ堆肥化プログラム:最終活動(2018年1月11日・木)報告♥報告:伊藤美智代

更新日:2018/01/15

2018年1月11日(木) 10:00~
参加者/ 6人

生ごみバケツ/ 37,5㎏ 6個

日本中が大寒波におおわれていた日だったが、午前中は風も少なく、穏やかな天気でうれしい! 

本日で、17年4か月続けてきた「生ごみたい肥化プロジェクト」の活動を
諸事情で終了するため、最後に生ごみを畑に還し、畑の片づけをした。

 

畑は、夏の青草がなつかしいくらい草がなく、静かな雰囲気を漂わせている。

大根や菜っ葉が育っている周りの区画もやはり静かな佇まい。

夏にはしおれ気味で、10月に少し元気を取り戻していたヤーコンを掘り上げてみると、

それなりの大きさのものが育ってくれている。
さすがアンデス原産、生命力が強い!
ヤーコン塊根(食用部分)収穫種芋になる塊茎は、メンバーが各自自宅で栽培するようにもらい、
残りは畑を引き継いでくださる方にお願いした。

ヤーコン塊径(種芋)

 

 

 

 

 

 

 

 

畑を掘り起こすと、掘り忘れたじゃがいもが少し出てきた。
いつも気が付かないので、いくつかは芽を出して育ってくれたなぁと思い出す。
残りのじゃがいも

 

土の中には、生ごみと一緒に畑に還った野菜の種のいくつかが静かに出番を待っている(特にカボチャ)。

 

 

そんな気配を感じて畑全体が愛おしい。

苺は冬の装いで、地面にくっついて、寒さと風をよけている。
数株、我が家のプランターに来てもらう。

苺

 

道具を片付け、
畑にお辞儀をし、
生ごみを畑に戻し草も元気にしていたことを認めてくれた大家さんにを感謝して、終了。

 

 

 

最後なので、プラムフィールドでティタイム。

緑茶とお餅(鏡開きのお餅を甘辛く焼いてきてくれた)と羊羹で乾杯!

「続けられるものなら続けたいね」
「この畑の時間が楽しみだった」
「生ごみを燃えるごみに出すのはつらすぎる」
「長年ごみに出したことがないから戸惑ってしまうけど、とにかく少し干してから出すよ」

などとやっぱり生ごみをめぐる会話になっている。

 

口が達者な女性陣に混じって、大きなヘルプをしてくれていた柴田さんが以前、
「段ボールの回収の時に持って行ってやるよ」と言ってくれたことを思い出し、
図々しいながらお願いをしたら、「いいよ~!」と。

やった~~!!嬉しい♥
ごくごく一部の生ごみでも、燃やさないですむのは、本当にうれしい♪♪

気持ちはあっても、住宅街の小さな庭やベランダではやれることに限りがある。

誰もが生ごみは土に還ることで「ごみ」でなくなることを実感できる行政の政策につなげていけることを願ってやってきた17年4か月。

体力的なことや諸事情でグループでの活動は終了するが、
食べ続ける限り生まれる“生ごみ”とどう付き合っていくか、
原点に返って考えていきたい。
ひとまず助っ人さんの力を借りながら、様々な生ごみを生かす方法がある中で、
自分の状況にあった方法をあきらめずに試していこうと思う。

最近の畑のメンバー+小林+伊藤

 

『生ごみたい肥化プログラム』の活動の簡単なまとめ。

1997年から、家庭で出る生ごみを畑に戻し、
土に還す活生活を続けてきました。

安全な食べ物を分かち合うためには、環境に負荷をかけない暮らし方を実践したいと、
有機物である生ごみを市の焼却ごみに出さず、
EMぼかしや糠を利用して、発酵堆肥として畑に戻したいと、
野菜の生産者さんの石上農園さんのお力をお借りし、
バケツの回収・畑に戻す作業をお願いしていました。
そして、2000年9月より自分たちの力で生ごみを畑に戻そうと活動を開始しました。

2000年9月~2018年1月(17年4か月)の記録

活動回数:162回

バケツ数:1388個

生ごみの量:13137.1㎏

削減したCO2量:11035.164㎏

延べ参加者数:871人

●2000年9月~2009年2月 南沼上の中部四つ葉会さんの畑を借用

●2009年4月~20018年1月 津渡野の畑を借用

生ごみたい肥化プログラムを進めるにあたっては、
野菜の生産者/石上農園さんのご指導・ご協力をたくさんいただきました。
ありがとうございました。

 

2018年1月14日
伊藤美智代記